活躍中の卒業生に聞いたパレットクラブの魅力

河村ふうこ

2期・3期イラストコース卒業

かわむらふうこ…東京生まれ。清泉女子大学卒業。書籍、雑誌、広告などを中心に活躍中。1999年PATER大賞展PATER賞。
http://www.ma-piece.com/fuko_kawamura/

●パレットクラブ スクールに決めた理由

イラストレーターになりたくて、どうしたらいいのか…雲をつかむような気持ちでいた時に、偶然、雑誌『オリーブ』に掲載されていたパレットクラブの生徒募集の広告を見つけました。原田治さん、安西水丸さん、飯田淳さん、上田三根子さん…etc.憧れていた方々にお会いできて、学べるなんて!アート・ディレクターの方もいらしたので、実践的なお話もうかがえると思い、嬉しくて、すぐに決めました。

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●パレットクラブ スクールに通って

とても刺激的でした。素敵な空間で学べること、すごく嬉しかったです!今になっても一番感謝していますのは、吉岡ゆうこさんをはじめとして素敵な友人にたくさん出会えたこと。人生の宝物です。

●授業

最初の授業で、原田治先生から「イラストレーターはサービス業です。人に喜んでもらうのが仕事です」…言葉は違っているかもしれませんが、こんな意味のお話をうかがいました。その言葉がストンと胸に落ち、以来ずっと、その気持ちを忘れずに仕事をしています。憧れていた方々に、直に作品を見ていただける幸せ。どの先生の言葉も、今もしっかりと覚えています。仕事を始めるようになった時、その言葉の重さを再確認しました。

●最初の仕事

『anan』読者のお便りページ、モノクロで3×4cmくらいだったでしょうか。電話でご依頼をいただいた時、飛び上がって喜びました。

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『The Little Women Letters』
デザイン/Emma Ewbank、装画/河村ふうこ(Penguin Books UK)

●仕事

最近は書籍の仕事が多いです。たまにですが、外国からご依頼をいただくようになりました。日本とは少し違うデザインにドキドキします。挑戦したい仕事はたくさんありますが、私の絵が媒体をより素敵に見せる…そんな瞬間に立ち会えることを夢見て、仕事を重ねています。

●影響を受けた人

中高生時代、原田先生のオサム・グッズに囲まれて過ごしました。雑誌『オリーブ』の素敵なイラストレーション…上田三根子さんや飯田淳さん。資生堂の山名文夫さん。トリスの柳原良平さん。大橋歩さんにも憧れました。
海外では、ムーミンのトーベ・ヤンソンさん。『ジス・イズ』シリーズのサセックさん。メアリー・ブレアさん。

●パレットクラブ スクールの講師を経験して

自分が生徒だった頃を思い出して、胸が熱くなります。立場も近いですし、生徒さんの悩みもよく分かりますので、一緒に考えて、学んでいけること…とても幸せです。

●講師として生徒さんへのアドバイス

私の言葉が、生徒さんの心にひとつでも残ったら…こんなに嬉しいことはありません。たくさんの素敵な友達を作ってください。楽しい時は笑い合い、つらい時は励ましてくれるでしょう。真剣に学ぶ時間は、きっと人生の宝物になるはずです。

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『フラワークッキーと春の秘密』
デザイン/川村哲司(atmosphere ltd.)、装画/河村ふうこ(原書房)