活躍中の卒業生に聞いたパレットクラブの魅力

山下アキ

10期イラストコース卒業

やました・あき…長崎生まれ。活水女子短期大学卒業。07年イラストレーション誌『ザ・チョイス』入選(安西水丸氏審査)。書籍の表紙、雑誌などを中心に活躍中。
http://yamashitaaki.com/

●パレットクラブ スクールを選んだ理由

パレットクラブを最初に知ったのは雑誌『オリーブ』の生徒募集の広告です。豪華な講師のラインナップに心躍りましたが、当時は九州に住んでいたのであきらめていました。しかし京都パレットクラブの九州校に数年通った後、イラストレーションを本格的に始めたいと思ったときに上京し、前から通ってみたかったパレットクラブに迷わず決めました。

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●パレットクラブ スクールに通って

とても刺激になったし、とても楽しかったです。同じクラスの人の作品を観られたり、意見を交換したり、同じ目標を持った人たちに会えて嬉しかったのを憶えています。たくさんの出会いがありました。

●授業

ヒロ杉山さんの授業での『とにかく毎日描く。机の前に座ったらすぐに描けるようようにしておく。食事や睡眠と同じように絵を描く。今日したことは明日に。明日したことは明後日に影響します。自分の絵をどれだけ描くかだけ』という言葉が響きました。
あと、個人的な話になってしまいますが、セキユリヲさんの授業で『イラストレーションを立体にする』という課題のときに、皆さんはブックカバーやパッケージデザインなどの作品のなか、私は描いた絵を間違えて本当に紙粘土で作っていってしまいました。失敗に思えた作品でしたがスタッフの方が声をかけて下さりそこから人の縁が広がっていきました。課題の内容も自分のなかにない新たな分野を発見ができたのでとても印象的でした。

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『Illustrator逆引きデザイン事典』
表紙イラスト/山下アキ(翔泳社)

●最初の仕事

京都パレットクラブの九州校のときにPOSTCARD展に参加していて、それを見た編集プロダクションの方からお声がかかりPHP研究所の小冊子にカットを4点描いたのが最初のお仕事です。売込みをして初めて頂いたお仕事は『edu』という雑誌の表紙を描きました。売込み用に描いて持っていった絵が採用されました。

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『デジタル一眼 撮影早わかりQ&A150』
表紙イラスト/山下アキ玄光社MOOK)

●仕事を始めて役立ったこと

私はイラストコースでしたが、イラストレーター、アートディレクター、デザイナー、編集者などの多岐にわたる講師陣のアドバイスが聞けたのは本当に勉強になりました。自分の絵を客観的にみるようになり、自主的に活動していくことを学べたと思います。

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『わたくし漫画』小説現代より
漫画/山下アキ

●仕事

雑誌の挿絵、書籍の表紙などを中心にお仕事しています。昨年は翔泳社『逆引きデザイン辞典』の表紙ををシリーズで描きました。また漫画デビューをしましたので、漫画でもう少し活動を広げていきたいです。絵本や広告のお仕事も挑戦してみたいです。

●影響を受けた人

安西水丸さん。上田三根子さん。

●生徒さんへのアドバイス

これから絵を始める人、もっとグレードアップしたい人、既にプロの人、色んな方がいらっしゃるかと思いますが、パレットクラブでは第一線で活躍されている先生方のお話が聞けて、プロの意識にはっとさせられ、そのことが数年経って分かってきたりします。どの言葉が心に刺さるかは人それぞれです。受信する力も大事だと思いますので、先生方の言葉をうまく受け取ってオリジナリティを見つけられたら良いなと思います。