活躍中の卒業生に聞いたパレットクラブの魅力

ながしまひろみ

22期イラストコース卒業

ながしま・ひろみ…北海道生まれ。デザインの仕事をしながら絵を描き始め、フリーに。マンガ家、イラストレーターとして活躍中。著書にマンガ『やさしく、つよく、おもしろく。』(ほぼ日ブックス)、『鬼の子』全2巻(小学館)、絵本『そらいろのてがみ』(岩崎書店)。
https://nagashimahiromi.studio.site

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●パレットクラブを選んだきっかけ

課題が面白そうだったのと、学生時代から知っている原田治さんや安西水丸さんが始められたスクールだったので、興味を持ちました。通う前は会社員として働いていて、フリーランスになるタイミングですぐ通える学校を探していたことも理由の一つです。

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徳島県吉野川市立鴨島図書館のロゴマーク

●パレットクラブに通って

「いつもと違う絵を描いてみよう」と課題制作に取り組んだことや、それを第一線で活躍されている講師の方に見ていただけたことが、とてもいい刺激になりました。同級生との交流も楽しかったですし、スタッフのみなさんも親身になってくださるのでありがたかったです。

●授業

講師のみなさんの視点がそれぞれ違って面白く、どの授業もためになりました。印象的なのは、長崎訓子さんがおっしゃっていた「今の時代に何を描くのか」という言葉です。どんな仕事でも同じかもしれませんが、世の中のことを見つめながら、そこでどんな絵を描くのかが問われているんだなと実感しました。個別にいただいた厳しい言葉は今でも意識していますし、励ましの言葉は支えになっています。他の生徒さんへのアドバイスの中に気づきがあることも多かったです。

●パレットで役立ったこと

課題で描いた絵を見たデザイナーさんからお仕事をいただくことがあり、とても嬉しかったです。また、今までと違った絵を勇気を出して描いてみたことが、いいきっかけになりました。

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「棚からつぶ貝」
著/イモトアヤコ(文藝春秋)

●最初の仕事

<絵のお仕事として最初のお仕事>
「ほぼ日刊イトイ新聞」の「ほぼ日の塾」というスクールに参加して、課題としてマンガを描いたのがきっかけで、『やさしく、つよく、おもしろく。』という連載のお仕事がはじまりでした。
<パレットクラブつながりで最初のお仕事>
講師の大久保明子さんからお声がけいただいた、イモトアヤコさんの著書『棚からつぶ貝』(文藝春秋)の装画のお仕事です。

●イラストレーターになって

イラストの他にマンガや絵本のお仕事もやりたいので、そのバランスが難しいです。イラストは頼んでくださる相手がいるので、その方にまず喜んでもらえるのが、他のお仕事と違った魅力です。

●最近の仕事

本の装画や児童書の挿絵などです。児童書の挿絵のお仕事は初めてでしたが、とても楽しかったです。

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「睦家四姉妹図」
著/藤谷治(筑摩書房)

●これからやってみたい仕事

もう一度オリジナルでマンガや絵本を描きたいです。イラストは、言葉や子どもに関するお仕事をやってみたいです。「未熟なうちにいろいろ手を出しすぎるとよくないのかな」と悩むこともありますが、今の時点では、続けたいと思っています。

●影響を受けた作家

高野文子さんやクリハラタカシさん、講師の長崎訓子さんや100%ORANGEさんなど、イラストもマンガも絵本も…と、多方面で活躍されている方に憧れます。子供の頃から親しんだマンガ家さんやアニメーターさんには尊敬しかないですし、社会に出てからしばらくデザインの仕事をしていたので、デザイナーさんにも憧れの方がいっぱいいます。

●生徒さんへのアドバイス

楽しんでください!わたしもがんばります。

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学校法人福岡幼児学園・社会福祉法人信正会のロゴマーク、採用関連イラスト