活躍中の卒業生に聞いたパレットクラブの魅力

umeco

21期絵本コース卒業

うめこ…2021年4月に「すーは~」(学研プラス)で絵本作家デビュー。イタリア・ボローニャ国際絵本原画展2021年入選。
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●パレットクラブを選んだきっかけ

学生時代に絵本作りに触れ、絵本作家に憧れました。その後、会社員になって働いていましたが、次第にもう一度好きなこと(描くことや絵本)について学ぶ時間を増やしたいと思うようになりました。パレットクラブは、作家さんや編集者の方々が入れ替わりで講師としていらっしゃるということで、多方面から絵本について学べるのではないかと思いました。新しい環境への不安もありましたが、思い切って絵本コースの受講を決めました。

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「たりないくらい」(オリジナル作品)

●パレットクラブに通って

毎回緊張、不安、楽しみもありドキドキしながら通っていました。第一線で活躍されている作家の方々や編集者の方々のお話は、刺激的で視野が広がりました。また、同期のみなさんと過ごす時間もかえけがえのないものでした。授業の帰りに近くのファミレスやカフェでご飯やお茶をして絵本や課題についてお話ししたこともありました。出会いやチャレンジのきっかけがたくさんありました。

●授業

編集者の松田素子さんの授業では、みんなの前で自分が好きな絵本について、どこが素晴らしいと思っているのか具体的に発表しました。構図や色の使い方、めくることによってうまれる効果など、絵本の「絵」を深く読み込み、気づき、人に伝える力をつけることの大切さを学びました。
100%ORANGEさんご自身の絵本作品についてのお話では、「絵本の中には答えを描かずに、問題は問題のまま終わったほうがワクワクして引き込まれる」という言葉にはっとしました。授業後には作品をみてくださり、アドバイスいただけてとても嬉しかったです。
三浦太郎さんの授業で「ぜひボローニャ国際絵本原画展に出してみてください」と言ってくだったのがきっかけで応募するようになり、3回目の応募で入選することができました。

●最初の仕事

パレットクラブ卒業後、展示に足を運んだり、編集者の方が主宰する絵本のワークショップに参加していました。その中で、講師の木村真さん主宰の「アヒル絵本ワークショップ」で見ていただいたラフのひとつが絵本「すーは~」(学研プラス)の出版につながりました。出版が決まってからも木村さんと構成や絵柄について繰り返しやりとりさせていただきました。最初のラフに比べ、より読み聞かせ向きの内容に変化していきました。その過程ひとつひとつが初めてで、新鮮でした。1冊の絵本を出版するまでにたくさんの方が関わってくださっていることを知りました。

●パレットで役立ったこと

パレットで様々な課題をこなしたことの積み重ねが、「すーは~」の制作のときの粘り強さにつながりました。

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『すーは~』(学研プラス)

●絵本作家になって

絵本を読んでくださった方から感想をいただいたり、子どもたちはじめいろいろな世代の方が楽しんでくださっている姿をみると、とても嬉しいです。絵本は読んでくださる方がいて成り立ちますが、制作のスタートは自分が作りたいと思うかどうかなので、最終的にどう表現していったらいいのか試行錯誤しています。作品にじっくり取り組める粘り強さ、時に思い切って場面をカットする潔さ・選択する力も必要だと実感しています。

●これからやってみたい仕事

まだ構想段階のお話がたくさんあるので、形にしていけたらいいなと思います。装画や挿絵のお仕事もやってみたいです。子供の頃の気持ちを忘れずに素直に、何度も読み返したくなるような作品が作れたらなと思います。散歩したり、日常に変化を見つけて体感しながら絵本のアイデアを見つけ、想像を膨らませていきたいです。

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「わたしのおはなし/まだあたたかい」
(ボローニャ国際絵本原画展2021入選作品)

●生徒さんへのアドバイス

試行錯誤しながら、息抜きもしながら、楽しんでくださいね。

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「わたしのおはなし/かいてないことをしりたい」
(ボローニャ国際絵本原画展2021入選作品)